このメソッドとITシステムの融合で全ての研修に行動変容とエビデンスを。

コラム

やりっぱなし研修撲滅宣言! ~今日から始める行動定着型研修~

株式会社ネットマン 代表 永谷 研一

第31回 「時間がありません」は単なる言い訳

2015.04.06

私は研修の後の行動が定着したかどうかを、ITでモニタリングしています。

研修でじっくりアクションプランを立案しそして職場に戻り実行してもらうのです。
そして数ヶ月後に再度レビュー研修を行い、その成果を語り合うという試みを行っています。

このような仕事を10年行ってきました。

レビュー研修では
・どのような行動が定着したか、その理由は?
・逆にどのような行動が定着しなかったか、その理由は?
という点でディスカッションします。

そのとき必ず出る意見に、
「実践する時間がありませんでした。忙しかったからです。」
というものがあります。

私から見ると、これは単なる「言い訳」に聞こえてきてしまいます。
なぜなら、
 『時間を確保するのが難しいものは、その時間を作る行動を
まず根付けることが大切です。』
とレクチャーしているからです。

それでもやる気マンマンの方は(むしろやる気が空回りしているのですが)
「私はやりきりますので、この行動計画で大丈夫なのです」
と言います。

例えば「勉強関係」の行動計画。
「毎日10ページ参考書を読む」
「週末は資格の勉強を一時間行う」
などです。
このような行動計画は、残念ながらほとんどやりません。

理由は簡単、アクションプランを立てた時は余裕があった時間も
次第にビジネス状況が変化し、時間がなくなることがあるからです。

よって、
いかに時間を確保するか。そのためにはどんな準備を行えばいいか。
という行動を実践した方がいいのです。

例えば、
昼休みを有効活用するにはどんな事前行動が必要か。
残業せず定時に帰るためには、上司や顧客とどのような調整すべきか。
と考えるのです。

このように、どのように時間を確保するかが頭脳の使い道であり、
実施する勉強時間はある意味流れ作業なのです。

どうでしょうか。

さあ!
『研修担当の皆さん! 時間がないという言い訳ができない行動計画を立てさせましょう。』

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永谷研一 著
『人材育成担当者のための 絶対に行動定着させる技術』(ProFuture)
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