このメソッドとITシステムの融合で全ての研修に行動変容とエビデンスを。

コラム

やりっぱなし研修撲滅宣言! ~今日から始める行動定着型研修~

株式会社ネットマン 代表 永谷 研一

第48回 やる気マンマンはウソをつく

2016.05.12

研修では行動計画立案と題して
アクションプランを立てることもあるでしょう。

この行動計画が職場に戻った後に実行されるかどうかが
とても怪しいのですが、その原因1つに「気負い」があります。

研修会場で、やる気マンマンの人がいます。
積極的に発言するし、明るいし、元気だし。
そんな人の行動計画はとても立派なものとなります。

ところが「最初にやる気がマンマンの人」は目標達成までたどりつかない。
最初に気合が入りすぎると、途中で失速してしまうのです。

私は研修の後に職場に戻った後に
行動実践を支援するITシステムで行動をモニタリングしますので、
その様子が手に取るようにわかります。

やる気マンマンの人は理想も高いので、
その分壁にぶつかると
「こんなはずじゃなかったのに」

とできないことを認めたくなくてイライラします。
そして最後に「環境が悪い」と他を責め始めてしまいます。
フォロー研修などで、行動実践ができていない理由を聞くと
「忙しくて時間がなかったのです」
と言い訳をする始末。
時間をうまくマネジメントできなかったのは
自分の責任なのにです。

気負って計画を立てると、そもそも行動が継続しにくいのです。
私は前著「絶対に達成する技術」にも書きましたが、
その気負いを立てた行動計画を見て、
発見する方法があります。

そのチェック法が、行動計画が

・難易度が高すぎないか
・数が多すぎないか

というものです。

難易度に関しては「レベルをあげすぎているもの」はNGです
理想は「すぐに手につけられる、すぐに実行できること」です。

行動計画の数に関しては「4つ以下」とすべきです。
データを分析すると計画が5以上ある人は
続かない傾向にあります。
難易度と数をチェックして途中で失速しないように
シンプルに改良することが重要です。

一番問題なのは、立派にみえる行動計画を
講師や研修担当者が満足してしまう点です。

やりっぱなしの研修になる原因は実は研修実施担当側にあります。
確実に実行され継続できる行動計画を立てるように指導する必要があります。
行動計画を立てさせた時点で、
勝負がついているといっても過言ではないのです。

もちろん特に若手のなかでやる気に満ち溢れていることや、
それを周りんアピールしている人は良いことではありますが、
行動計画を立てるときはもっと冷静させるべきです。
熱しやすくても冷めるのも早いのでは困るのです。

さあ!
『研修担当の皆さん!行動計画は立派なものよりシンプルなものに改良させよう』


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永谷研一 著
『人材育成担当者のための 絶対に行動定着させる技術』(ProFuture)
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