このメソッドとITシステムの融合で全ての研修に行動変容とエビデンスを。

コラム

やりっぱなし研修撲滅宣言! ~今日から始める行動定着型研修~

株式会社ネットマン 代表 永谷 研一

第63回 行動計画が実施されない理由(副詞に注意)

2019.07.10

久しぶり(2年ぶり)のコラム更新です。

やりっぱなしの研修を行動定着型に転換するサービスを開始して もう13年になります。

最近は中原淳先生の書籍『研修開発入門 「研修転移」の理論と実践』(ダイヤモンド社)

に私の本やNETMANのITシステムが紹介されたこともあり

問い合わせが増えています。ありがとうございます。

 

最近、研修の後の行動定着のニーズが組織変革のニーズに変化してきました。

その理由は、いくら研修だけやっても結局もとに戻ってしまうという問題があるからです。

研修では、よくアクションプラン(行動計画)を立てますが やりっぱなしになる研修は、

それがイケテないのです。

 

頓挫するのが見えているのに放置されているのが現実です。

 

例えば 「品質向上のためにもっと積極的に部下と関わっていく」 といった行動計画。

 

PDCFAサイクルの視点で見ると、実践されないNGワードだらけ ですが、

それに気づかないで現場に持ち帰ってしまうのです。

”品質向上”=熟語(やカタカナ)は曖昧

”もっと”=程度が不明確

”関わっていく”=具的的な行動ではない

 

まずは目標設定の技術、そして実施力や継続力の高い行動計画 の立て方の技術を学ぶ必要があります。

 

1つノウハウをお伝えすると 「副詞は数値化」 というものがあります。

 

”もっと”、”しっかり”、”必ず”、”積極的に”など、程度を表す言葉 である副詞は、

頻度などを明確に数字にするということです。

 

上記の例であれば

 

Before 「品質向上のためにもっと積極的に部下と関わっていく」

After 「毎日5分、部下に仕事の相談事を聞いてアドバイスする」

 

といった行動計画に改善することができます。 実践度がグンと上がるのは間違いないでしょう。

行動計画は立てた時点で勝負が9割決まっているのです。

 

研修をやりっぱなしにしない秘訣の1つは実践しやすい行動計画立案にあるんですね。

さあ! 『研修担当の皆さん!行動計画にある福祉をチェックしてみましょう!』

 

参考書籍

■「月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい」(ダイヤモンド社)

■「できたこと手帳」(クロスメディアパブリッシング)

■親子向け「できたこと手帳」 (NETMAN)

■「できたことノート」(クロスメディアパブリッシング)

■「人材育成担当者のための 行動を定着させる技術」(Profuture)

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永谷研一 著
『人材育成担当者のための 絶対に行動定着させる技術』(ProFuture)
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